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2009年03月06日(金) 13時19分

自社株の売却益で脱税容疑 富裕層向けコンサル社長を告発東京新聞

 保有する自社の未公開株の売却益約2億5000万円を申告せず、2007年に所得税約3500万円を脱税したとして、東京国税局は6日までに、所得税法違反容疑で東京都の経営コンサルタント会社「イー・マーケティング」の臼井弘文社長(52)=東京都大田区=を東京地検に告発した。

 臼井社長は取材に対し「株は売っていないし、税務調査も受けていない」と話している。

 国税局は併せて、イー社株などの売却手数料約9億円を申告せず、07年12月期の1年間で法人税約2億7000万円を脱税したとして、法人税法違反容疑で商品販売代行「A&G」(東京都豊島区)と高橋英樹(たかはし・ひでき)社長(29)も東京地検に告発した。

 臼井社長は富裕層向けの独自の市場戦略や分析で知られ、テレビや雑誌に頻繁に登場しており、「ニュー・リッチの世界」など多くの著書がある。

 関係者によると、臼井社長は一般投資家らに自社の未公開株を売却して得た利益を申告しなかった疑い。A&Gは臼井社長の売却にかかる手数料収入などを売り上げから除外した疑いが持たれている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030601000485.html