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2006年10月20日(金) 14時37分

談合逮捕の業者、中川幹事長と世耕補佐官をゴルフ接待読売新聞

 和歌山県発注の公共工事を巡る談合事件で、競売入札妨害(談合)容疑で逮捕された井山義一容疑者(56)が今年7月、自ら経営していた大阪府河内長野市のゴルフ場で、自民党の中川秀直・幹事長(当時・政調会長)や参院議員の世耕弘成・首相補佐官(同・党幹事長補佐)、木村良樹・和歌山県知事と一緒にプレーしていたことがわかった。

 料金は井山容疑者側が負担している。プレー後、大阪府内の市長2人も、井山容疑者に呼び出されて会食しており、井山容疑者が政界とのつながりを市長に見せることで影響力を誇示しようとしたとみられる。

 ゴルフがあったのは7月2日。中川幹事長の秘書によると、知人から、「関空(関西国際空港)に近いからゴルフしないか」と、井山容疑者経営のゴルフ場を紹介され、中川幹事長、井山容疑者の3人でゴルフをすることになった。

 ゴルフ場に行くと、世耕補佐官と木村知事もおり、秘書を除いた4人でプレーを開始。ハーフを終えたあたりで、雨のため中断。4人はその後、クラブハウスで会食し、井山容疑者から呼び出された近隣市の市長2人を加え、道州制や市町村合併などについて数十分間懇談したという。

 中川幹事長は秘書を通じて、「途中で中断したためゴルフ場側から支払いは結構と言われたと記憶している。この時、初めて井山容疑者を紹介されたが、その後一切、付き合いはない」とコメント。

 世耕補佐官は「中川幹事長の秘書か、木村知事の秘書から誘われた。プレーを途中で中断したため、料金は不要と思った。料金が必要であれば、すぐにでも支払いたい」と話している。

 木村知事はこれまでの会見で、「井山容疑者とは何度か一緒にプレーしたが、自分の分は払っていた」と話していたが、読売新聞の取材に対し、7月のゴルフについては、「ノーコメント」としている。

 井山容疑者の経営していたゴルフ場は、官公庁の職員らがよく利用することで知られている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061020i306.htm