2005年12月31日(土) 03時06分
UFJ銀偽造カード、盗撮情報「生カード」に転写(読売新聞)
UFJ銀行の偽造キャッシュカード使用事件で、犯行グループは、ATM(現金自動預け払い機)コーナーで盗撮した情報を、「生カード」と呼ばれるカードと盗難カードに転写する手口でカードを偽造していたことが、警視庁捜査3課の調べでわかった。
2ルートから偽造用カードを入手した可能性が高く、同課では、大掛かりな組織的グループによる犯行との見方を強めている。
ATMには、使用されたカードを画像で記録する機能がある。記録を同課で分析したところ、東京都内のコンビニエンスストアのATMで12月19、21両日に使用された15枚の偽造カードの大半は、白色のプラスチック板に磁気テープをはり付けただけの生カードが使用されていた。このほか盗難カードも含まれていた。
これら偽造カードには、愛知県半田市や岡崎市などで10月に盗撮された顧客のカード情報が転写されていた。うち2枚については、犯行グループはATMに暗証番号を正確に入力して、残高照会まで行っていた。
生カードは、インターネットなどを通じて広く市販されており、身分証の提示などが求められないケースもある。同課ではカードの入手ルートを詳しく調べるとともに、盗難カードの被害者の特定を進めている。
(読売新聞) - 12月31日3時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051231-00000501-yom-soci