2005年12月28日(水) 17時01分
ワンクリック詐欺:ソフト会社社長に猶予付き判決−−地裁 /京都(毎日新聞)
「ワンクリック詐欺」サイトのシステムを開発したとして組織犯罪処罰法違反の罪に問われた東京都渋谷区、ソフト開発会社社長、吉川正行被告(39)の判決が27日、京都地裁であり、上垣猛裁判長は「計画的かつ巧妙で、極めて悪質だが、被害弁償をしている」などとして懲役2年・執行猶予4年(求刑・懲役2年)を言い渡した。
判決によると、吉川被告は電子メールでアダルトサイトに誘うシステムを開発。共犯者らと今年2月、同サイトにアクセスし画像をクリックした男性らに対し、入会金支払い義務があるかのような画面を表示させるなどして、現金計17万5000円をだまし取った。
上垣裁判長は「無差別に被害が及びかねず、起訴された金額以上の被害といえる。コンピューターの専門家でありながら、それを使用した犯罪に加担した点は強く非難され、刑事責任は重い」と指摘する一方、「100万円を共同募金に寄付して把握できない被害者への弁償にかえている」などと情状を酌量した。【太田裕之】
12月28日朝刊
(毎日新聞) - 12月28日17時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051228-00000298-mailo-l26