2005年12月26日(月) 10時39分

オウム最高幹部に有罪　塗り薬の無許可販売事件（共同通信）

　オウム真理教（アーレフに改称）の信者らによる塗り薬無許可販売事件で、薬事法違反の罪に問われた最高幹部野田成人被告（３９）に、東京地裁の成川洋司裁判長は２６日、懲役１年６月、執行猶予５年（求刑懲役２年）の判決を言い渡した。
　検察側は論告で「アトピー性皮膚炎に苦しむ人の心理に付け込んだ卑劣な犯行。副作用で深刻な被害を受けた客もおり、責任は重い」と指摘。弁護側は、最終弁論で共謀を否認し無罪を主張。最終意見陳述で野田被告は「道義的責任はあり、被害者に申し訳ない」としていた。
　判決によると、野田被告と元東京道場長井上崇被告（３７）＝分離公判中＝らは共謀し、２００３−０４年、中国から輸入した薬をアトピー性皮膚炎の治療薬として全国の約９００人に計約２３００万円で販売した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051226-00000046-kyodo-soci