2005年12月25日(日) 01時10分
不正?引き出しは41件、3000万円…埼玉縣信金(読売新聞)
埼玉縣信用金庫(本部・埼玉県熊谷市)の出張所13か所の現金自動預け払い機(ATM)に盗撮用とみられる小型カメラが仕掛けられていた事件で、顧客が「身に覚えのないのない引き出しがある」などとし、不正に引き出された疑いのある取引が計41件あり、引き出し額は計約3000万円に上ることが24日、同信金の調べでわかった。
埼玉県警は建造物侵入容疑で捜査している。
同信金によると、同県内の180の支店・出張所にあるATM389台の監視カメラが撮影した今月1日以降の映像を確認したところ、10日から21日にかけて、これらのATMで不審な男がカメラを設置したり取り外す様子が確認されたという。
2人組の男が作業をしている場合が多く、カメラを設置してから10分〜2時間で取り外していた。
盗撮は21日夜に発覚。不正が疑われる引き出しはすべて、直後の22、23日に行われた。ほとんどは県外のコンビニエンスストアのATMで、複数回、現金が引き出された口座もあった。同信金のATMで現金が下ろされた形跡は、今のところない。
同信金は、盗撮カメラが設置されていたATMを利用したことのある顧客に暗証番号の変更を呼びかけており、被害は「全額補償する」としている。
(読売新聞) - 12月25日1時10分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051224-00000013-yom-soci