2005年12月23日(金) 15時30分
クボタが謝罪、補償へ 兵庫・尼崎の石綿被害(共同通信)
大手機械メーカー、クボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)の周辺住民にアスベスト(石綿)の健康被害が出ている問題で、クボタが道義的責任を認め患者や遺族に謝罪し、現在の見舞金、弔慰金以上の補償に応じる方針を固めたことが23日、分かった。
石綿関連企業が周辺住民の補償に乗り出すのは初めてとみられる。
幡掛大輔社長は25日、尼崎市内で患者や遺族と初めて面会する予定で、方針はその場で提示する。しかし、周辺住民に多発している中皮腫の発症と工場の石綿との因果関係は、従来通り認めないとみられる。
関係者によると、石綿対策の関連法案が来月開会の通常国会に提出される見通しになったことを受けた措置。現在は、被害者に対し見舞金、遺族には弔慰金をそれぞれ200万円支払っている。クボタ側は「(補償は)一歩踏み込んだ形になる。25日は話をよく聞いて、当社の考え方を伝えたい」としている。
(共同通信) - 12月23日15時30分更新
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