2005年12月22日(木) 07時06分
悪質リフォーム 札幌の業者名公表 岩手県消費生活審(河北新報)
岩手県消費生活審議会の紛争解決部会は21日、住宅リフォーム会社「バスターサービス」(札幌市)を、県内で契約トラブルを起こした悪質業者として公表し、被害防止を呼び掛けた。今年4月に改正した県消費生活条例に基づく措置で業者名公表は初めて。
紛争解決部会によると、バスターサービス盛岡営業所との間で4月下旬、自宅の床下工事を契約した県内の80代の男性から、「15万円程度と言われた工事が、約135万円の契約になった」と相談が寄せられた。
双方から事情を聴くなどして調べた結果、(1)本来の目的を隠して契約に持ち込む方法が採られた(2)土台の交換などが必要な状態だったのに、柱の補強や湿度調整処理にとどまった(2)実際には契約工事面積の7割程度しか施工していなかった—など問題点が確認された。
バスターサービスをめぐる相談は2002年以降、県内で約30件、全国で約300件に上っており、「被害を防止する必要がある」として部会は業者名公表に踏み切った。
紛争処理に向けて部会は10月、同社に60万円の返還を求めるあっせん案も提示。同社は検討する姿勢を見せたが、連絡が取れなくなったという。
部会は今年4月の県消費生活条例改正で新設され、消費被害解決に向けたあっせんや悪質業者名の公表ができるようになった。
(河北新報) - 12月22日7時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000009-khk-toh