悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年12月22日(木) 16時30分

横須賀のリフォーム詐欺:未遂の会社員に有罪判決 /神奈川毎日新聞

 横須賀市の95歳と87歳の姉妹を狙った悪質リフォーム事件で詐欺未遂罪に問われた横浜市南区、会社員、赤羽景介被告(33)に対し、横浜地裁横須賀支部の福島節男裁判官は21日、「認知症の高齢者に乗じた悪質な犯行」と懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。
 判決によると、赤羽被告は4月30日、同市吉倉町のアパート経営の姉妹宅で「下水道修理代金20万円が未払い」と虚偽の請求をしたが、近隣住民に捕まり、未遂に終わった。
 赤羽被告は下水工事会社の同僚(34)=詐欺罪で懲役2年、執行猶予4年の判決=から「認知症の姉妹がいる」と知らされ、詐欺を思いついたという。赤羽被告にも1人暮らしの父親がおり、福島裁判官が「自分の父が詐欺に狙われたらどうか」と質問すると、「許せない」と小声で答えた。
 被害に遭った姉妹は、21日もひっそり暮らしていた。判決を告げると姉は「あ、そう。赤羽ねぇ。いやなことは忘れちゃうから」と被害感情が乏しかった。事件後、弁護士が成年後見人となり、姉妹の財産を管理している。
 赤羽被告を警察に突き出した近所の商店主、杉山正好さん(67)は「1年ほど前から不審な連中が出入りしていたので、警戒していた。高齢世帯で認知症、資産ありで狙われた」と話す。理髪店主、形山悦昭さん(48)も「最近でも高齢者が振り込め詐欺に遭いそうになった。孤立するお年寄りを地域で守らなければ危ない」と姉妹を見守っている。【網谷利一郎】

12月22日朝刊
(毎日新聞) - 12月22日16時30分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051222-00000057-mailo-l14