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2005年12月21日(水) 00時00分

偽装把握後に3戸契約 ヒューザー 『藤沢』など 引き渡しは19戸 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、北側一雄国土交通相は二十一日、偽装マンションを販売したヒューザー(東京都千代田区)が構造計算書の偽造を民間確認検査機関から指摘された十月二十五日以降も、二物件三戸の売買契約を結び、三物件十九戸を引き渡していたことを衆院国土交通委員会で明らかにした。三物件はいずれも国交省が構造計算書の偽造を確認している。警視庁と千葉、神奈川両県警の合同捜査本部も宅地建物取引業法違反の疑いがあるとして、重大な関心を寄せている。 

 売買契約をしたのは、神奈川県藤沢市の「グランドステージ藤沢」一戸(十月二十六日)と千葉県船橋市の「グランドステージ船橋海神(未完成)」二戸(同二十五、二十九日)。引き渡したのは横浜市の「コンアルマーディオ横濱鶴見」一戸(十月二十六日)、東京都中央区の「グランドステージ茅場町」一戸(同二十七日)、藤沢市の「グランドステージ藤沢」十七戸(同二十八日)。

 グランドステージ藤沢については、東京都が偽装を認識しながら入居者に物件を引き渡した宅建業法違反の疑いがあるとして、今月十五日、ヒューザーの担当者から事情を聴いている。

■国交相『銀行の支援期待』

 北側一雄国土交通相は、二十一日の衆院国土交通委員会で耐震強度偽装事件に関連して、「金融機関も一定のリスクを負担していただくことを検討できないのか」と述べて、分譲マンションの住民が抱える住宅ローンについて債権放棄などの支援が可能かどうかを検討する必要性を指摘した。

 国交相は「法律的にはなかなか難しい」との認識を示しながら、必要に応じて金融庁などと連携していく考えを表明した。

 また、国交相は(1)偽装にかかわった設計事務所や建築主、施工業者などに対し、厳正な行政上の処分を行う(2)建築完了検査に関し、自治体ごとに年次別の数値目標を設定する−ことなどを検討する方針を明らかにした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051221/eve_____sei_____000.shtml