2005年12月21日(水) 02時47分
耐震偽装 6都県103カ所捜索(産経新聞)
耐震強度偽装事件で、警視庁と千葉、神奈川両県警の合同捜査本部は二十日、建築基準法違反容疑で姉歯秀次元一級建築士(48)の自宅兼事務所(千葉)など六都県の関係先百三カ所を強制捜査した。
一斉捜索には捜査員約五百三十人が動員されたが、コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(東京)や関連先には約百人を投入する重点的な捜索が行われた。総研は、偽装マンションとホテルを手がけた木村建設(熊本、破産)に低コストの建築工法を指導したとされ、合同捜査本部は総研が一連の偽装で果たした役割の解明を目指す。
合同捜査本部は重点捜査対象としているヒューザー(東京)や木村建設にも捜査員を集中投入。木村建設本社と東京支店については、二十一日も引き続き捜索する。
捜索では、建築確認申請書や構造図面など六百二十六品目を押収。姉歯元建築士宅からはデータ偽造に使ったとみられるパソコンやプリンターなどを押収した。合同捜査本部は押収品を分析し、宅地建物取引業法違反や詐欺容疑での立件も視野に調べを進める。
合同捜査本部は、百十三カ所の捜索を予定していたが、うち十カ所では立会人がいなかったため、二十一日に実施するとしている。
国交省によると、姉歯元建築士による構造計算書偽造は二十日現在、十七都府県の七十八件が確認されている。
(産経新聞) - 12月21日2時47分更新
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