2005年12月20日(火) 00時00分

ネット配信本格スタート （東京新聞）

　ソフトバンクとヤフーは十九日、合弁会社の「ＴＶバンク」で、インターネットを通じて約十万本の動画コンテンツ（情報の内容）を取り扱う配信サービスを本格的に開始した。記者会見したソフトバンクの孫正義社長は「圧倒的な動画数をそろえた。四千万人の視聴者を目指す」と語った。

　動画のネット配信では、ＵＳＥＮが四月から開始したサービス「ＧｙａＯ（ギャオ）」が五百万人の登録者を獲得するなど利用者層が広がっている。ソフトバンクグループの本格参入で、放送局とネット企業による視聴者獲得の競争が激しくなりそうだ。

　新サービスは、動画ポータル（玄関口）サイト「ヤフー！動画」で見ることができる。映画やスポーツ、ドラマなどさまざまなジャンルの動画を、無料で約一万六千本見られるほか、約一万五千本を有料で視聴できる。無料動画には企業広告を付ける。

　また動画の中から、キーワード入力で関連動画を探せる「動画検索」の機能を使って約七万本の動画にアクセスできる。視聴者から動画作品の投稿を受けるコーナーも作り、優秀作品には賞金を贈る企画も実施する。

　新サービスでは、韓国、台湾など海外の放送局や映画、音楽などの企業から幅広いコンテンツ提供を受ける。ＮＨＫや在京民放五社からも番組を提供してもらえるよう交渉を進めている。

　ＴＶバンクは、資本金と資本準備金を合わせて三十億円。ソフトバンクが６０％、ヤフーが残り４０％を出資している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20051220/mng_____kei_____003.shtml