2005年12月20日(火) 06時02分
耐震偽装きょう一斉捜索…姉歯事務所など117か所(読売新聞)
耐震強度偽装問題で、警視庁と神奈川、千葉両県警の合同捜査本部は20日、姉歯秀次・元1級建築士(48)の事務所(千葉県市川市)や建設会社「木村建設」(熊本県八代市、破産)など、関係企業十数社の事務所や幹部の自宅など、計117か所を建築基準法違反容疑で一斉捜索する。
同本部は、国土交通省が告発対象とした東京都内の4物件に直接関係しない業者も捜索先に加え、組織的偽装行為の有無を解明する。
ほかに捜索を受けるのは、開発会社「ヒューザー」(東京都千代田区)、コンサルタント会社「総合経営研究所(総研)」(同)、元請け設計会社「平成設計」(同、破産)、民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(新宿区)など。他県警の応援も得て、捜索には総勢約500人の捜査員が動員される。
調べによると、姉歯元建築士は、2003年2月〜04年6月に建築確認が行われたマンション3物件とホテル1物件について構造計算書を改ざん。耐震強度を基準の26〜33%に低減させた疑いが持たれている。
姉歯元建築士は今月14日の衆院国土交通委員会の証人喚問で、木村建設の篠塚明・元東京支店長(45)について「(違法性を)十分認識していたと思う」と証言。これに対し、篠塚元支店長は全面否定した。
同本部は、押収資料の分析などを通じて、こうした証言の食い違いや、偽装ホテルの多くを経営指導した総研の関与の有無について、解明を進める。
(読売新聞) - 12月20日6時2分更新
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