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４０代の主婦。２人の子どもがいます。
１０年ほど前から夫の浮気が始まり、今年の夏ごろから、女性のところに泊まるようになりました。私の前でも平気で女と電話をして笑ったり騒いだりしています。私にも「電話に出てみるか」と言ったりします。
「今度の人はとても好きなんだ」と言います。私のことを聞くと、「ウーン、まあ空気のようなものかな」。離婚するつもりかと聞くと、「子どもがいるからなあ。お前が居なくても困るような気がするし」。
人の言うことを聞く人ではありません。私は夫が泊まっても何も言わないで黙っています。家の中から笑いが消えました。毎日、憂うつな気持ちで会社でも仕事に集中できません。精神安定剤を飲んでいます。でも、離婚したら、私の給料では食べていけません。（群馬・Ｒ子）
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あなたのお手紙を読んでいて、正直なところ、よく我慢しているなと思いました。あなたの夫は「女遊び」を反省するどころか、自慢して、あなたの気持ちをもてあそんでいるようですね。そんな性癖は治る見込みはなく、あなたが黙認しているのをいいことに、ますますエスカレートすることでしょう。
結婚に対する考え方は人それぞれですから、あなたが「食べてゆくため」と割り切って、これからも夫の浮気に目をつぶって暮らせるなら、それも一つの生き方です。
でも、毎日、憂うつで安定剤を飲む生活を続けていたら、あなたの精神状態がおかしくなってしまうのではありませんか？
私は悶々（もんもん）とした生活を送るよりは、夫と別れた方が、気持ちが楽になると思います。
子どもたちの養育費や教育費は、別れても、法律上、父親に分担させる方法があります。働いていれば、経済的な苦しさは乗りこえられるでしょう。
残された一つしかない人生を泣いて暮らすか、笑って暮らすかは、あなたの決心次第です。
（土肥 幸代・弁護士）