2005年12月19日(月) 21時14分
松下石油温風機、購入者55%特定…買い取りは3万台(読売新聞)
松下電器産業製の石油温風機による一酸化炭素中毒事故が相次いでいる問題で、同社は19日、事故機種と同じ構造の販売済みの約15万2000台について、18日までに55%にあたる約8万4000台の購入者を特定したと発表した。
約3万台は1台5万円で買い取ることになったほか、約2万台は点検して使えるようにした。約2万台はすでに買い替えていたり、廃棄されていることを確認し、9700台は現在、点検中としている。
いったん修理をすませた機種で重体事故が発生したことで実施していた再点検については、「対象となった3万9000台の対応は、ほぼ終えた」(林義孝専務)としている。
10日からすべて注意を呼びかける内容に差し替えていたテレビCMは、20日以降は通常のCMに戻す。ただ、さらに特定を進めるため、年内はスポンサー番組を中心に1200本の告知CMを続け、北海道や東北など寒冷地で重点的に放送する。新聞折り込みチラシも計4500万部を追加で実施するほか、電力会社に協力を要請し、検針員による全国6400万枚のチラシ投函、タウン誌や雑誌への告知掲載などを行う。
一方、現場から作業手順の危険性を指摘する声が出ていた修理マニュアルについては、松下電器本社側のマニュアル作成担当部署は指摘を把握していたが、マニュアルに反映されず、上層部にも伝わっていなかった経緯も説明した。
(読売新聞) - 12月19日21時14分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051219-00000112-yom-soci