2005年12月16日(金) 17時50分
リフォーム相談:急増、お年寄りが8割増−−県消費生活センター /鹿児島(毎日新聞)
県消費生活センターが11月末現在でまとめた住宅リフォーム工事の相談状況によると、今年度の相談件数は100件に達し、前年度同期より47%(32件)増えた。認知症など十分な判断ができないお年寄りの相談が前年度の3倍以上に急増。同センターは「悪質リフォームが社会問題化し、関心が高まったことが大きい」としている。
同センターによると、今年4〜11月の住宅リフォーム工事に関する消費生活相談件数は、04年度全体(94件)をすでに上回り、過去5年で最も多かった02年度(120件)に迫っている。
特に65歳以上の高齢者の相談は73件と前年度同期(40件)より82・5%の大幅増。うち19件が判断能力が不十分な高齢者の相談で、5件前後で推移していた前年度(6件)までと比べて急増している。
主な相談内容をみると、「判断能力に欠ける70代の妹が50万円あまりの瓦工事を契約してしまった」「認知症ぎみの80代の母が100万円超の工事を無理に契約させられた」など、解約の助言を求める親族からの相談が目立った。
同センターの高山惣一所長は「市町村の福祉担当者や民生委員とも連携し、お年寄りの被害を未然に防げる相談体制を作っていきたい」と話している。【内田久光】
12月16日朝刊
(毎日新聞) - 12月16日17時50分更新
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