2005年12月15日(木) 17時01分

リフォーム詐欺：会社がマニュアル指導、検察指摘　４被告、起訴事実を認める　／滋賀（毎日新聞）

　不要なリフォーム工事を行い、東近江市の男性から代金３１９万円をだまし取ったなどとして詐欺と特定商取引法違反の罪に問われた「西日本基礎京滋有限会社」の元営業所長で、大津市京町２、印刷業、中原高史被告（４０）ら元社員４人の初公判が１４日、大津地裁（長井秀典裁判官）であり、４人は起訴事実を認めた。検察側は冒頭陳述で、同社が所属する「西日本基礎」の各グループ会社がマニュアルで指導していた手口や、うそをつく営業練習をしていたことなどを明らかにした。
　冒頭陳述によると、グループでは、主任代理に昇格した社員への研修でマニュアルを配布。床下工事の契約では、床下にもぐった後「ものすごくオーバーに疲れた表情で『水をいっぱいいただけませんか？』。その後、多少の間を置き、相手に申し訳ないようにして『実はですね……』と説明する」などと記載。また、現場の社員と、営業所に待機する現場監督役との電話のやりとりで、出来ないことを無理してやったように見せかける「キャッチ」と呼ばれる手口なども記していた。
　傍聴した被害者の男性（７７）は「払わされたお金が返ってきていない。生活に困るので少しでも返してほしい」と話した。【深尾昭寛】

１２月１５日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051215-00000152-mailo-l25