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2005年12月15日(木) 20時53分

市販薬をリスクで3分類、販売方法を指定へ…厚労省読売新聞

 厚生労働省は15日、市販の薬をリスクごとに3分類し、各販売方法を定めることを決めた。

 危険度の高い「ランクA」は薬剤師による対面販売を義務づけ、リスクの低い「ランクC」は、インターネット販売も認める。薬剤師のほか販売員の資格も新設するなど、1960年以来の本格的な制度改正に向け、来年1月の通常国会に薬事法改正案を提出する。

 市販薬は、副作用のリスクの高いものから安全なものまで混在しており、薬剤師が常駐していなかったり、販売業者の知識にばらつきがあったりするなど、問題が表面化していた。

 このため厚労省は、市販の医薬品や漢方薬について、重大な副作用を引き起こす可能性のあるランクA、軽度だが副作用をまれに起こすランクB、それ以外のランクCに分類。外箱で見分けられるようにする。

 ランクAは薬剤師による対面販売を義務化。店頭販売員のための資格を新設し、ランクB、Cは都道府県が実施する試験をパスした有資格者が販売する。薬剤師と販売資格者は着衣の色や名札で区別し、購入者が一目で分かるようにする。

 また、都道府県などに相談窓口を設置し、購入者の苦情を受け付ける仕組み作りも検討する。

 主な医薬品成分のリスク分類

 ▽ランクA シメチジンなどH2ブロッカー(胃腸薬)、ミノキシジル(発毛薬)

 ▽ランクB アスピリン、イブプロフェン(解熱鎮痛薬)、ビタミンA、D

 ▽ランクC ビフィズス菌末(整腸薬)、尿素(外用薬)
(読売新聞) - 12月15日20時53分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051215-00000214-yom-soci