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2005年12月15日(木) 00時00分

都、ヒューザーを聴取へ 宅建業法抵触か 東京新聞

 耐震強度偽装事件で、今年九月に完成した神奈川県藤沢市の分譲マンション「グランドステージ藤沢」について、建築主のヒューザー(東京都千代田区)が、姉歯秀次元一級建築士(48)による耐震強度の偽装問題を認識しながら、入居者に物件を引き渡していた疑いがあることが分かった。東京都は十五日午後にも、入居者への重要事項の説明を義務付けている宅地建物取引業法に抵触する可能性もあるとみて、ヒューザー担当者から事情を聴き、経緯を調べる。警視庁などの合同捜査本部も関心を寄せている。 

 都や藤沢市によると、グランドステージ藤沢の元請け設計は森田設計事務所(世田谷区)、構造計算は姉歯氏が担当、木村建設(熊本県八代市)が施工した。指定確認検査機関イーホームズ(新宿区)が昨年六月に建築確認した。

 物件の引き渡しは今年十月二十八日で、購入者は偽装問題を知らないまま引き渡しを受け入居した。

 しかし、衆院の参考人質疑によると、イーホームズが引き渡し三日前の同二十五日、ヒューザー幹部と姉歯氏を呼んで構造計算書の偽造を指摘し、姉歯氏も偽造を認めた。同二十七日には、イーホームズの藤田東吾社長がヒューザーの小嶋進社長に対し偽造を伝えたが、小嶋社長は「正義を貫いて何の意味があるのか」と公表しないよう圧力をかけたとされる。

 これに対し、小嶋社長は参考人質疑で「公表までに調べる時間が必要と言っただけ」と反論した。

 宅建業法では、故意に重要事項を説明しなかった場合、営業停止や免許取り消しなど行政処分の対象となるほか、一年以下の懲役または五十万円以下の罰則もある。

 都は物件引き渡し時のヒューザーの問題の認識について、同社から事情を聴く必要があると判断した。ヒューザーは「住民対応を優先しており、コメントできない」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051215/eve_____sei_____000.shtml