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市は、民間資金活用による社会資本整備(PFI)により、延べ床面積約九千三百平方メートル、四階建ての総合保健医療福祉施設の整備を計画。ゼネコン大手の「大林組」を中心とする企業グループが落札し、市と仮事業契約を結んだ。契約金額は約五十億七千七百万円。市は十一月二十五日の十二月定例会初日に契約議案を提出した。
しかし、その後、姉歯秀次元一級建築士(48)が構造計算書を偽造した大阪市内のホテル「ヴィアイン新大阪ウエスト」の施工者が大林組と判明。「(大林組が施工したホテルに)姉歯元建築士が関連しているので、やめておこうということになった。疑問の残ることに賛成できない」(福田博一・民生環境委員長)として、契約議案を否決した。
この問題は、柏市が目指す二〇〇八年四月の中核市への移行にも影を落としている。
中核市になるには、保健所業務を行う施設が必要となるが、契約議案の否決によって、移行目標の直前である〇八年二月に予定していた総合保健医療福祉施設のオープンが遅れる可能性が出てきたためだ。市は「早急に、施設整備について庁内で検討し直したい」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20051215/lcl_____cba_____000.shtml