2005年12月14日(水) 13時58分
ウイルス対策ソフト、有償でも無償でも効果は同じ!?(japan.internet.com)
インターネットは便利だ。もはやインターネットなしでの生活は考えられないユーザーもたくさんいる。特にメールは、連絡手段としては電話より便利だ。いつでも送信できる。電話のように、相手の貴重な時間に突然割り込むような無礼なことはない。
反面、ウイルスやスパム、フィッシング詐欺メールなどの危険もいっぱいで、メールの安全な送受信にはウイルス対策ソフトは必須だ。ウイルス対策ソフトには、無償で入手できるものもたくさんあり、ユーザー数もかなりいると思われる。
また、ブランディングが目的で、あえて本数を限定して無償でウイルス対策ソフトを
配布 しているメーカーもある。
そこで今回は、無償のウイルス対策ソフトに関する調査を行ってみた。ユーザーはなぜ、無償のウイルス対策ソフトを使用しているのか?
インターネットコム株式会社 と
株式会社インフォプラント が行った、無償のウイルス対策ソフトに関するユーザー調査によると、ユーザーが有償のウイルス対策ソフトを使わないのは「値段が高すぎる」、「有償でも無償でも効果は同じ」だと思っているからだということがわかった。
調査対象は、20代〜60代の、現在自宅の PC で無償のウイルス対策ソフトをインストールして使用している、全国インターネットユーザー300人。男女比は男性53.3%、女性46.7%。年齢層分布は、20代28.3%、30代43.3%、40代18.7%、50代8.3%、60代1.3%。
全体300人のうち、過去に有償のウイルス対策ソフトを使った経験のあるユーザーは66.0%(198人)。彼らに有償のウイルス対策ソフトの使用をやめた理由を複数回答で聞いてみた。
トップは「ライセンスが切れた」(122人)、ついで「PC が重たくなるなどの不具合が出た」(58人)、「有償でも効果を実感できなかった」(26人)、「PC を買い換えて再度インストールしなかった/できなかった」(22人)、「ウイルスに感染した」(8人)など。
また、全体に対して、無償のウイルス対策ソフトを使用している理由を、複数回答で聞いてみたところ、「(有償のウイルス対策ソフトは値段が)高すぎる」(121人)がトップで、ついで「有償でも無償でも効果は同じ」(118人)、「ウイルス対策ソフトにお金をかけたくない」(99人)、「有償ソフトは購入するのが面倒」(69人)などだった。
このほか、使用している(したことのある)無償ウイルス対策ソフトの名称、オンラインスキャンなどについても聞いた。
ウイルス対策はインターネットの重要なインフラだ。有償ソフトは、高価な割には使用感が悪かったり、その目的を十分に果たしていない、とユーザーは感じているのではないだろうか。また、一部を除いて、ユーザーが個別に対応しなければならないのが現状だ。それならいっそのこと無料のソフトで対応しよう、と思うのは、当然のことではないだろうか。(
調査協力:
株式会社インフォプラント )
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(japan.internet.com) - 12月14日13時58分更新
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