悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年12月13日(火) 00時00分

吉野家、苦〜い牛丼再開…安全性疑問、高くなるかもZAKZAK

他社は包囲網

 輸入再開決定を受け、吉野家は複数の米食肉加工業者と仕入れ価格、量についての交渉を開始。手続きなどに1−2カ月程度かかるといい、来年1月末から2月にはメニューに登場する予定。

 ただ、輸入再開されるのは生後20カ月以下で、病原体がたまりやすい脳などの「特別危険部位」が除去された牛肉。吉野家の牛丼に使われる「ショートプレート」は、一頭につき約10キロ程度しかとれない。確保できる牛肉は禁止前の15%程度とされ、期間限定で売り切っては新たに仕入れるまで休止する販売方法を繰り返すという。「休止期間」は豚丼などでしのぐことになる。

 また、価格も高めで、豪州産などを使う他社の350円を超える可能性もありそうだ。

 これに対し、ライバルのゼンショーは「(米国産は)使いたいが使えない」とのコメントを発表し、吉野家と対照的な姿勢を示す。

 小川賢太郎社長は独自の現地調査などを踏まえて、「日本では除去された危険部位は焼却処分されているが、米国では牛以外の家畜やペットの飼料になっている。食物連鎖から完全に排除すべきだ」と説明。「消費者の命にかかわる問題」と吉野家を挑発する。

 同社は昨年2月の牛丼販売休止直後、速攻で代替メニューの「豚丼(とんどん)」を投入。昨秋には豪州産牛丼の販売を開始し、「米国産」にこだわり立ち直りが遅れた吉野家を抜いて業界トップに躍り出た。

 やはり豪州産を使用する神戸らんぷ亭も「安定供給されたら使う可能性はある」としつつも、当面は見送りの構えだ。

 輸入再開された牛肉の安全性には専門家の間からも疑問の声が強く、米国への配慮を最優先した「見切り発車」との声もある。各種世論調査でも「安全性に不安」とみる消費者が半数を超える。それでも使用する吉野家の英断は吉と出るのか、それとも凶と出るのか。

ZAKZAK 2005/12/13

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_12/t2005121328.html