2005年12月12日(月) 17時39分

著作権侵害と賠償請求　豆腐包装に作品を無断使用（共同通信）

　江戸時代の絵巻物を模写した父親の画集中の作品を豆腐のパッケージに無断使用され著作権を侵害されたとして、江戸風俗研究家で日本画家の故・三谷一馬さんの長男靭彦さん（６２）＝東京＝が１２日、都内の豆腐製造会社「日本ビーンズ」に２０００万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
　訴状によると、一馬さんは１９６３年、江戸時代の絵巻物などを模写した画集「定本江戸商売図絵」を出版。この中の豆腐製造場面の絵がパッケージに使用されていることを靭彦さんは今年２月、知人から知らされた。会社側は無断使用を認め、話し合いが続いていたが、賠償額で折り合わなかった。
　一馬さんは以前、同様の手法で描いた作品をつくだ煮店の商標に無断使用されたとして提訴、東京地裁が９９年、作品をオリジナルの著作物と認め、つくだ煮店に賠償を命じ、確定している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051212-00000179-kyodo-soci