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2005年12月09日(金) 00時00分

「安易に使われている」陣痛促進剤…127人が死亡ZAKZAK

 陣痛促進剤の投与により1992年10月から今年9月までに全国で少なくとも210件の事故が起き、赤ちゃん100人と母親27人が死亡したとの調査結果を、市民団体「陣痛促進剤による被害を考える会」(愛媛県今治市、出元明美代表)が8日までにまとめた。

 同会は「医師の知識が不十分で安易に使われている」としており、結果を厚生労働省に伝え適正使用の徹底を求める。

 同会への相談などを基にまとめた。被害は39都道府県で、死亡例のほかに脳性まひなどの後遺症を負った子どもが68人、植物状態などになった母親が5人いた。

 旧厚生省は92年10月と93年3月に医師向けの文書を改訂。投与量の制限や、母子の状態を装置で継続的にチェックすることが盛り込まれた。

 陣痛促進剤は効果の個人差が大きく、母親の子宮破裂が起きたり、胎児の頭が強く圧迫され仮死状態で生まれ死亡する場合がある。

 出元代表は「必要がないのに、病院側の都合で分娩(ぶんべん)を誘発させるために使われるケースもある」と指摘している。

 同会は02年に、92年からの10年間で赤ちゃん86人と母親22人が死亡したとの結果をまとめている。

ZAKZAK 2005/12/09

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_12/t2005120918.html