2005年12月08日(木) 22時05分
<空港暗証番号流出>日航乗務員のパソコンがウイルスに感染(毎日新聞)
日本航空の運航乗務員が自宅のパソコンに保管していた業務情報がインターネット上に流出していたことが8日分かった。情報には、羽田や成田など国内16空港とグアム空港の空港制限区域に入る経路の計48の暗証番号番も含まれている。日航は各空港に暗証番号の変更や保安強化を求めたが、一部空港は対策に1週間かかるという。
国土交通省は情報管理を見直すよう厳重注意した。
日航によると、乗務員はボーイング767乗員部所属の男性副操縦士(29)。03年12月から、自分の趣味でネット上でファイルを交換したり共有できるソフト「ウィニー」を自宅パソコンで使用していたが、最近、ウイルスに感染した結果、空港の暗証番号や操縦マニュアルなど訓練資料、本人の訓練記録などの社内情報が流出したという。7日、同省がネット上の掲示板などに流出していることを見つけ日航に通報した。
暗証番号は、空港内の日航施設から搭乗口など制限区域に通じる経路の電子ロックを開錠する3〜5ケタの数字や記号。空港外部から税関エリアなどを抜けて飛行機に達するような経路はないという。
日航では業務情報の社外持ち出しは地上職員については禁止。乗務員などにも持ち出しや管理方法を定めており、副操縦士の処分を検討する。また今後ファイル共有ソフトの使用厳禁などを社員に徹底する。
ほかの対象空港は、新千歳▽仙台▽中部▽関西▽福岡▽伊丹▽岡山▽那覇など。【武田良敬】
(毎日新聞) - 12月8日22時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051208-00000138-mai-soci