2005年12月08日(木) 09時38分
松下製温風機、「銅製ホースは抜ける危険」業者が指摘(読売新聞)
松下電器産業製の石油温風機による一酸化炭素中毒が相次いでいる問題で、バーナーに空気を送るゴムホースを銅製ホースに交換するという松下側の修理方法に対し、販売業者が「銅製ホースは抜ける危険がある」とする意見を松下側に伝えていたことが7日、わかった。
修理を拒否した業者もいたが、松下側は修理方法の再検討はしなかった。
問題の温風機ではゴムホースに亀裂が入って不完全燃焼を起こす事故が相次いだため、松下側は今年4月以降、銅製ホースに交換する修理マニュアルを関連会社などに配布した。
しかし、山形県内の複数の販売業者は、銅製ホースをバーナー部に上向きにはめ込むと、ゴム製より重いため、下に外れやすいと指摘。銅製ホースとバーナー部の接続部分の固定には新たにビスが用いられたが、膨張や収縮を繰り返して緩む可能性があるともいう。
4月の販売店会議でも、関連会社の「山形ナショナル電機」(本社・山形市)に問題点を指摘したと証言している。
この修理を受けた山形市内の男性(82)方でも、今月2日、銅製ホースが抜けて男性が一酸化炭素中毒で重体になった。
松下電器広報グループは「構造上の欠陥はないと考えている。指摘が伝えられたかどうかは確認していない」としている。
(読売新聞) - 12月8日9時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000113-yom-soci