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同省が公表した六十二の偽造物件について、主要な元請けに取材した結果、両社が下請けした物件は設計、施工ともに少なくとも各七棟と判明。両社が元請けしたケースは全体の約五割だったが、下請け分を加えると六十二棟中四十三棟で、約七割に上った。
「豊国建設一級建築士事務所」(大阪市)が設計者の奈良県の「サンホテル大和郡山」の場合、同ホテルを施工した豊国建設によると、平成設計が事実上設計し、姉歯元建築士が構造計算書を作成した。
平成設計を下請けにしたのは「建築主から『地元(豊国建設)が(元請けになり)役所や近隣住民に説明した方がスムーズにいく』と言われた」からだという。
建築主は、コンサルタント会社「総合経営研究所」(千代田区、総研)の関係会社。総研は、木村建設を経営指導し、平成設計に仕事を依頼するなど両社と深いかかわりがあったとされる。
JR西日本の子会社が経営する大阪市のホテル「ヴィアイン新大阪ウエスト」は、ゼネコン大手「大林組」の施工だが、JR西によると下請けは木村建設。関係者は「元請けは複数社の見積もりから選ぶ形だが、コンサル契約した総研の主導で木村建設を下請けに入れたのだろう」と話す。
JR西関連では、六十二棟以外でも、構造計算書が偽造された姫路のホテルで木村建設が下請けに入っていたという。
このほか、東京都内の複数のマンションを設計、施工した建設会社「シノケン」(福岡市)も、都の聴取に「設計、施工すべてを木村建設が行った」と“丸投げ状態”を認めたという。
木村建設、平成設計両社に「ヒューザー」(千代田区)を加えると、六十二棟の八割以上に上っており、国交省は三社と姉歯元建築士との関係を重点的に調べている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051208/eve_____sya_____000.shtml