2005年12月05日(月) 12時45分
<京都>日本WHO協会 不明朗な会計処理(朝日放送)
京都市に本部のある社団法人・日本WHO協会で実体のない研究に助成金を出すなどの不明朗な支出が繰り返されていたことがわかりました。
「日本WHO協会」は、WHO=世界保健機構の理念の普及を目的として、1965年に設立された公益法人です。この協会内部の倫理委員会が調べたところ、財務担当の元役員が、協会の資金およそ900万円を横領したり、協会が実体のない研究に助成金を出したりしたほか、協会に寄付をすれば税金が免除されることを悪用した脱税目的の寄付を受け付ける、などの疑惑が相次いで発覚しました。この元役員は、朝日放送の取材に対し、「研究レポートも自分で作り上げた」と事実関係をほぼ認めました。元役員は「(レポートは)A4サイズ1枚が書式で、私が作成しました」「前任の事務局長から、引き継いだ時には、既に慣習化していた」と話しています。この元役員は横領について、「私的な流用は無い」と主張していますが、倫理委員会は、元役員の刑事告訴を検討しています。また、協会トップの西島会長は、きのう、朝日放送の取材に対し、「責任を取って会長職を辞任したい」と答えました。
(朝日放送) - 12月5日12時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051205-00000002-abc-l26