2005年12月05日(月) 22時14分
市販教科書1万冊回収へ 扶桑社、写真無断掲載で(共同通信)
扶桑社は5日、中学生向けの社会科の教科書にアイヌ民族の写真を無断掲載した問題で、書店などに残る市販本約1万冊の回収を6日から始める考えを明らかにした。北海道旭川市でのアイヌ民族関係団体との協議で表明した。
同社と協議した「アイヌ民族と連帯し、扶桑社教科書を批判する会」の代表で、自らも写真を掲載された川村兼一さん(54)らによると、扶桑社は今後、教科書採択用の見本本の回収や、図書館など公共施設が保有している教科書の差し替えなどを検討する姿勢も示したという。
批判する会はこれまで扶桑社に対して訴訟を起こすことを検討していたが、川村さんは「前回に比べ要求をのんでいる姿が見受けられる」と指摘、今後の教科書回収の経過を見て対応を決める考えを示した。次回の協議は19日に行う予定。
(共同通信) - 12月5日22時14分更新
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