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「アニメワールドスター」がブロードウェイにオープンした9年前。バブル経済は崩壊し、地価も崩れ、新宿や渋谷などの一等地でも賃貸料は安かった。が、ブロードウェイだけは安くならない。「なんでこんなに高いのか」とびっくりしたのを平喜裕(たいら・よし・ひろ)さん(35)は覚えている。
「ブロードウェイは特別。常に客が入る。だから他よりも家賃が下がらない」と不動産屋に言われた。が、逆に言えば、どんなに景気が悪くても商売が成り立つ場所ということだ。
3階の奥のフロアに10坪の店を構えた。売り上げは急激に伸びていった。西東京時代にはまったくいなかった「一見(いち・げん)さん」の客がたくさん来るようになった。1年後、フロア内で階段に面した好位置に移り、12坪に拡大した。
5年ほど前、知人の勧めで秋葉原に出店したこともある。「電気街」だった秋葉原はブロードウェイ以上にオタク関連店が集まり、圧倒的な人気を集めていた。同じ「オタクの聖地」なら商売もうまくいくと思ったのだ。
が、結果は違った。
「オタクの分類で言うと、アキバはゲーム好きが集まるまち。アニメではないんです」
生き残るには業態を変えなければならない。が、そうまでしても、はやり廃りがめまぐるしく、大資本がないと追いつけない。「本業を推し進めよう」と、2年で撤退した。
ブロードウェイはアキバにない良さがあると思っている。
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000190512020001