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代表によると、偽造を最初に発見したのは昨年二月。東京都港区内の物件についてデザイン設計事務所の依頼で図面の確認をしたところ、本来は三十二ミリの鉄筋が二十三本必要な部分に二十五ミリの鉄筋が九本しか入らない構造になっていた。
代表は、地震に対する水平力の耐震強度を示す数値が通常の四分の一程度しかないことに気付き、日本ERIに「何か起きたら大変なことになる」と連絡。日本ERI側は調べようとする雰囲気ではなかったという。
代表は当時、姉歯建築士に会って図面のずさんさを指摘。姉歯建築士は「外注に任せていた。すみません」と悪びれずに答えたという。
さらに今年十月、東京都足立区内の物件を担当した建設会社から「図面がおかしいので調べてほしい」と依頼があり、姉歯建築士の計算書を取り寄せて調べたところ、コンクリートと鉄筋の量が少ないことが判明。代表は発見の経緯を「図面を一見しておかしいと分かった。あり得ない図面だった」と話した。
代表はイーホームズの担当部長に通報。同社は当初、「おかしなところはない」と答えたが、十月二十一日に代表が図面を持参して問題点を指摘すると、偽造を認識したという。
二十九日の衆院国土交通委員会でイーホームズの藤田東吾社長は、この代表の情報提供が端緒となり、姉歯建築士による耐震強度偽造が見つかったと説明したが、最初の情報提供で偽造に気付かなかった点には触れなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051201/eve_____sya_____009.shtml