2005年12月01日(木) 16時25分
境界問題相談センター埼玉:紛争解決で独自調停−−さいたまに設立 /埼玉(毎日新聞)
土地の境界を巡る争いの迅速な解決を目指す「境界問題相談センター埼玉」が30日、さいたま市浦和区高砂4の埼玉土地家屋調査士会館内に設立された。調査士会と埼玉弁護士会が協力し、裁判以外の紛争解決機関として独自の調停も行う。12月5日から運営を始め、土地の境界をめぐるさまざまな相談に対応する。
調査士会によると、境界を訴訟で争うと、解決するまで2〜3年、長ければ10年以上かかることもあり、弁護士費用など金銭面の負担も重いという。同センターは、簡単な相談は電話で受け付け、難しい相談は、土地家屋調査士が現地調査や鑑定を行い、弁護士とともに調停する。相談や調停費用は1回2万1000円からで、半年以内のスピード解決を目指す。
調査士会によると、バブル期に土地の価格が高騰したことなどから、土地の境界に関する認識が高まり、「隣の家が勝手にくいを打った」「木を植えて土地を占有してきた」などの紛争が増えているという。愛知県や大阪府などにも同様の相談機関があり、年約250件の問い合わせが寄せられるが大半は相談で解決するという。
問い合わせなどは同センター電話048・837・1533。受け付けは平日午前10時〜午後4時。【斎藤広子】
12月1日朝刊
(毎日新聞) - 12月1日16時25分更新
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