2005年11月30日(水) 02時39分

口座売買「振り込め」の温床に　送金先の８割、他人から入手（産経新聞）

　今年一−六月の上半期に摘発された振り込め詐欺で、送金先となった口座の八割近くは容疑者が第三者から入手し、口座売買が幅広く行われている実態が二十九日、警察庁の調査で分かった。
　全国の振り込め詐欺による被害は、一カ月当たりの件数が昨年八月の約三千件、被害金額が昨年九月の約三十九億円をピークに減少傾向となっている。しかし、今年九月の被害は約千五百件、約十九億円に上り、沈静化の兆しはみられない。
　警察庁によると、今年上半期の振り込め詐欺で送金先に指定された千八百口座のうち、９７・４％は容疑者以外の第三者か架空の名義で、７７・６％は第三者による転売口座だった。一口座当たりの平均事件数は一・四四事件と少なく、犯行グループが捜査の追及をかわすために「口座を使い捨てにしている」（警察庁）という。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051130-00000022-san-soci