2005年11月30日(水) 00時00分
チューリッヒ保険に再処分 金融庁、経営管理不備で (東京新聞)
金融庁は30日、保険契約時の説明や支払い処理の不備が検査で見つかったとして、スイスの損害保険大手チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー日本支店に業務改善命令を出した。
同支店は25日に保険金の不払いで業務改善命令を受けたばかりで、短期間の再処分は異例。金融庁は「内部の事務ルールが未整備で、利用者軽視の経営管理が行われていた」と判断した。
同支店では、電話での申し込みの際に保険金の支払い条件を十分説明しない例が多発。今年3月末時点で支払い処理が必要な契約のうち長期滞留が多く見つかり、対人賠償の3割が1年超、対物賠償の4割が3カ月超で合計1000件を超えていた。
商品設定に関するパンフレットの記載ミスによる傷害保険の不払いも数百件あったほか、支払い処理拠点が事故調査会社に示談まで任せる違法行為が続いたのに、同庁に「取引をやめた」とうその報告をしていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20051130/fls_____detail__054.shtml