2005年11月29日(火) 14時02分
判事が裁判所長の罷免請求 横浜地裁の井上裁判官(共同通信)
裁判官再任に関して「判決理由が短すぎる」として減点評価したのは人事権を武器にした「裁判干渉」に当たるとして、横浜地裁の井上薫裁判官(50)が29日までに、裁判官弾劾法に基づき、同地裁の浅生重機所長(63)の罷免を求める訴追請求状を国会の裁判官訴追委員会に提出した。
現職判事が憲法が定める裁判官の独立を侵害されたとして「上司」の裁判所所長の罷免を求めたのは極めて異例。
浅生所長は29日午前、地裁総務課を通じて「申し上げることはない」とコメントした。
井上判事は任官20年目。判決文のうち結論を導くのに必要ない部分は「蛇足」で不要というのが持論で、著作「司法のしゃべりすぎ」で有名。昨年4月、横浜地裁に赴任し、交通事件などを担当している。
(共同通信) - 11月29日14時2分更新
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