2005年11月29日(火) 02時43分
「紳士録削除」に11億払う 被害者、5億6千万は勤務先から詐取、逮捕(産経新聞)
紳士録からの登録抹消料名目で現金をだまし取るなどしたとして、警視庁は詐欺と恐喝の容疑で、出版業、市原清一容疑者(56)=東京都板橋区向原=ら十四人を逮捕。支払いのため電子決済で勤務先口座から現金を引き出したとして、電子計算機使用詐欺容疑で、LPガス最大手「岩谷産業」子会社の元社員、仲川欽也容疑者(63)=葛飾区柴又=を逮捕した。
仲川容疑者は総額約十一億円を支払っており、「紳士録商法」の個人被害額では過去最高。
調べでは、市原容疑者らは平成十六年十一月−今年三月、「右翼が登録抹消料を要求している」と脅したり、「右翼の動きを止めてあげる」とウソをつき、計約五億九千万円を仲川容疑者に支払わせた疑い。仲川容疑者は銀行のオンライン送金システムを不正に操作し、被害額のうち約五億六千万円を勤務先の預金から詐取、流用した疑い。
仲川容疑者は「十三年以降、市原容疑者らを信じてずるずると親の遺産から支払ってきたが、払いきれなくなり会社の資金を流用した」と容疑を認めているという。
(産経新聞) - 11月29日2時43分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051129-00000020-san-soci