2005年11月28日(月) 09時08分
ホリデーシーズン突入、スパムメールも急増(japan.internet.com)
感謝祭が終わり、クリスマスに向けていよいよ今年もホリデーシーズンに突入した。しかし人々を待っているのは、すてきな御馳走やきらびやかな飾り付けだけではない。
これまでよりも多くの、それも大量のスパムが待ち受けていることも頭に入れておかねばならない。今まで何度かお伝えしたが、この時期のスパム急増は、クリスマスキャロルやフルーツケーキと同じく、どうやら避けることのできない、年末恒例の話題といえそうだ。
スパム/ウイルス対策製品ベンダー
AppRiver のセキュリティ専門家は、ホリデーシーズン中のスパムの量が倍増するとの見通しを示した。今年8月の時点でも、同社の顧客が受け取ったメール全体の81%がスパムメールだったという。そしてスパム業者は、ホリデーシーズン中に大量のスパムを送信するため、今や全開モードに入っている。スパム業者がこの時期を狙うのは、それなりの理由がある。
AppRiver の CTO を務める Joel Smith 氏によると、人々がマーケティングメッセージに応じる可能性は、1年を通じてホリデーシーズン中が最も大きいことをスパム業者が心得ているため、この時期にスパムが急増するという。つまり、ホリデーシーズン以外の時期なら不要メールと判断し、削除する可能性が高いにもかかわらず、ホリデーシーズン中にはうまい話を求めて自制が利かなくなるという具合だ。
「スパム業者は、良い結果が得られると分かっていればこそ、この時期にスパムを大量送信する」と、Smith 氏は述べた。
AppRiver が集めた潜在顧客を引き寄せるための Eメールの件名は、次のようなものだ。「子どもにサンタからの手紙を送ろう」「ホリデーシーズンのヒントその1。いま買えば送料無料」「有名菓子製品のホリデーシーズンスペシャルと無料ギフト」
AppRiver によると、一般的な無料プレゼントは、ノーブランドのレプリカ時計や減量錠剤などが主流なのに対し、スパム業者は妥当性のある Eメールという印象を与えるため、メールにブランド商品を盛り込む傾向にあるという。
急増するのはスパムだけとは限らない。最近、
米連邦捜査局 (FBI) を装ったウイルス感染メールが、大量に出回った。
FBI は22日、同局が送信元と見せかけた「Sober」ウイルスの変種を含む偽の Eメールが出回っているため、警戒を呼びかける勧告を出した。
偽の Eメールは、FBI の IP アドレス追跡により、メールを受け取った人が数多くの違法 Web サイトにアクセスしていることが分かったという内容で、回答すべき質問リストと称する添付ファイルを開くよう指示するものだ。そしてこの添付ファイルを開くと、ウイルスに感染する。
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(japan.internet.com) - 11月28日9時8分更新
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