2005年11月26日(土) 00時00分
リフォーム詐欺事件 被害34人1900万円に(朝日新聞・)
今治署など捜査終了 容疑の6人追送検 住宅リフォーム会社「PLANNING RUN」 を巡るリフォーム詐欺事件で、県警生活環境課や今治署などは25日、実質的経営者ら6人を詐欺などの疑いで追送検し、元従業員4人を同容疑で書類送検。捜査を終えたと発表した。被害者は県内の34人に広がり、立件された被害総額は1900万円。被害弁済はほとんどなされていないという。
被害にあったのは四国中央市、松山市、西予市など8市に住む36〜89歳の主婦や会社員ら。「シロアリがいる。工事をしないと床が抜ける」 「床下の柱がずれていて、このままだと家が傾く」 などとうその説明をして、不必要な床下換気扇や耐震補強用金具の設置工事契約などを結ばせ、計約1944万円をだまし取った疑い。送検された10人は容疑をすべて認めているという。
松山地裁で21日開かれた実質的経営者とされた今野潤一被告(27) の初公判で検察側は「今野被告を頂点に、組織的に営業の際の役割分担が決定されていた」 と会社ぐるみの犯罪であったことを指摘した。
今治市の精神疾患の男性が、少なくとも複数のリフォーム業者と1300万円の契約を結ばされていた問題も発覚しているが、今野被告は男性と契約を結んでいた松山市の住宅機器取り付け販売会社の営業所長代理。販売会社が倒産すると、当時の従業員らを集めてリフォーム会社を設立していた。
販売会社は、床下を点検する許可を住人から取り付ける係、実際に床下にもぐって湿気やシロアリなどを指摘する係などに分かれて営業を展開しており、今野被告ら10人の手口は同社を模倣したものと見られている。
今治署などによると、被害が広がった昨年8月〜今年7月の同社のリフォーム契約による売上高は約1億1300万円。立件しなかった分にも問題と見られる工事があるという。課税や行政処分を視野に入れて、松山税務署や県にも連絡した。
(11/26)
http://mytown.asahi.com/ehime/news02.asp?kiji=5626
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