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■国交省立ち入り
こうした検査業務の確認のため、同省は二十四日午前、イー社の立ち入り検査を始めた。また、同日午後には同省で姉歯(あねは)秀次・一級建築士の弁明を聞くための聴聞会が開かれる。
同省によると、地震や積雪などの外力から建物が安全かどうかを確かめるため計算する構造計算書は数百ページに及ぶ。国交相が認可した専用コンピューターソフトで解析した計算書だと、このソフトを使ったことを証明する認定書が添付されれば、検査機関は膨大な検算作業を省略できる。
姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)が偽造したとされる構造計算書は、認定書がない上に、国認可ソフトで正しく計算した時に印字されるローマ字と洋数字計八けたの認定番号もなく、承認したイー社の検査がずさんだった疑いがある。
国交省は「認可ソフトの記述が複数ページにとびとびに記載されるなど、イー社のマニュアルは指定確認検査機関の講習会の資料をつぎはぎしたような分かりにくい内容」と指摘。姉歯事務所が構造計算した強度不足のマンションなど二十棟を検査したイー社の複数の検査員が、いずれも認定書の添付を確認していないとみられることから、「マニュアル自体に問題があった」とみている。同省は「正しく検査すれば、偽造は見抜けた」としている。
また国交省によると、姉歯事務所が同様に偽造したとされる構造計算書で工事中のマンション一棟の建築確認を検査した同機関「東日本住宅評価センター」(横浜市)の検査マニュアルは、認定書添付の確認を明記していたが、検査員が確認を怠ったことが判明。同省は近く、同社も立ち入り検査する。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051124/eve_____sei_____000.shtml