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2005年11月23日(水) 00時00分

『代金どうなるのか』 耐震強度偽造で木村建設不渡り 解体が決まった建設中の「ラ・ベルドゥーレ白井」=白井市で 東京新聞

 耐震強度が偽造されたマンションなどが建設された問題で、来月解体される予定となった白井市の分譲マンション「ラ・ベルドゥーレ白井」を施工した木村建設(熊本県八代市)が二十二日、一度目の不渡りを出した。建設機材を納入した業者などは次々と建設現場に駆け付け、「代金はどうなるのか」など、不安の声を漏らした。 (平木 友見子)

 木村建設の不渡りを知り、埼玉県所沢市から駆け付けた建設機材納入業者の男性は、納入した手すりを取りに来た。

 工事中止を知り、すぐに現場責任者に連絡を取ったが「手続き上のトラブルがあっただけ。工事は大丈夫」と説明された。その後は状況を説明するファクスが一枚きただけで、連絡が取れなくなったという。「納入機材の代金は一千万円以上。機材の回収はできないし、木村建設が倒産したら代金をどこに請求していいか分からない」と、かぎのかかった現場を見やり、途方に暮れた。

 建設用クレーンを貸し出した別の業者の男性も「五カ月分の代金を手形で決済していた。結構な額になる。もう笑うしかないね」と恨めしそう。

 報道で知って同マンションを見に来たという会社員男性(47)は「施工会社がつぶれたら、解体費用には税金が投入されるのか。入居予定者たちには気の毒だが、税金が投入されるのはたまらない」と不満そうに話した。

 同マンションは鉄筋十階建てで、総戸数九十三戸。一戸百平方メートル以上という広さと三千万円台からという値ごろ感を売りに、四十数戸が契約されていた。

 白井市は十七日から、電話相談の対応窓口を都市計画課に設置。二十一日までに購入者や一般市民から三十八件の問い合わせがあったという。市は今後、県と対応を調整するとともに、市内全域の小中学校に、同マンション周囲を登校する際に安全への注意を促す文書を配布する予定だ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20051123/lcl_____cba_____000.shtml