2005年11月22日(火) 00時00分

耐震強度偽造問題 川口でも１棟構造計算 （東京新聞）

　千葉県市川市の姉歯建築設計事務所によるマンションなどの耐震強度偽造問題で、川口市は二十一日、市内のマンション一棟が、同事務所が作成した構造計算書に基づいて建てられていたと発表した。同市は建築確認を行った民間検査機関「日本ＥＲＩ」（東京都港区）に対し、計算書の偽造があったかどうか調査報告を求めている。

　県は二〇〇一年以降に県内で建築確認申請のあった約二十万件の調査を始めている。今のところ、ほかに姉歯建築設計事務所の構造設計による建築物は確認されていない。川口市建築審査課によると、このマンションは過去五年以内に完成し、建築主は開発会社「ヒューザー」（東京都千代田区）、設計者は森田設計事務所（東京都世田谷区）。これまでに両社の建築・設計による神奈川県内のマンション二棟で、強度不足の恐れが指摘されている。

　市は今月十八日に県の指示を受けて市内の建築物を調査していた。市では日本ＥＲＩに対し、二十二日夕までの回答を求めている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20051122/lcl_____stm_____002.shtml