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2005年11月21日(月) 21時07分

<耐震偽造>建築士告発に向け警視庁に準備書面 国土交通省毎日新聞

 姉歯(あねは)建築設計事務所(千葉県市川市)による耐震データ偽造問題で、国土交通省は21日、構造計算書を偽造したとして姉歯秀次・1級建築士(48)に対する建築基準法違反容疑での告発に向けた準備書面を警視庁に提出した。北側一雄国交相が同日、記者会見で明らかにした。今後、警視庁と詰めの協議を続け、データ偽造問題は刑事事件に発展する見通しとなった。同省は、姉歯建築士に構造計算書を発注した元請けの6設計業者についても、告発を検討している。
 また、偽造が発覚し、茅場町のホテルを営業中止にした経営会社「京王プレッソイン」は同日、新たに姉歯建築士が構造計算を偽造した疑いがあるとして、東京都品川区の「京王プレッソイン五反田」の営業を休止したと発表した。
 国交省によると、姉歯建築士が構造計算を手がけた完成済みマンションやホテル計14棟のうち13棟は、再計算の結果、震度5強程度の地震で倒壊する恐れがあることが判明した。同省は、姉歯建築士が構造計算書を偽造したため、耐震強度が著しく不足し、建て替えなどを招く可能性が高まったとして、同法20条で定める技術的基準に適合しないと判断した。
 北側国交相は準備書面提出について「広範のエリアで、多くの人に大変な不安を与えている。強制力を持った捜査機関で調べていただきたい」と説明した。
 偽造問題については「極めて遺憾なこと。居住者にとっては青天の霹靂(へきれき)で、何よりも居住者の安全と安定の確保にしっかり取り組まなければならない」と述べ「財政的支援も大切な検討課題」と支援の可能性を示唆した。さらに、国指定の民間確認検査機関が偽造を見抜けなかったことから「現行制度の多少の改善点はあると思う」との認識を示した。【長谷川豊】
(毎日新聞) - 11月21日21時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000124-mai-soci