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この時の手口は(1)家の加入電話に非通知で電話をかけ(2)巧妙に口実をつけ家人の携帯の電話番号を聞き出す(3)携帯にかけ直し(4)家人が携帯に出たところへ加入電話にも電話をかけ(5)外部へ確認するための連絡手段を絶つ、という新手のものだった。
誘拐を装った振り込め詐欺の発生は今月に入って五十三件に上り、特に上旬に集中している。
五十三件を警察署管内別でみると、水戸署が十二件、鹿嶋署十二件、高萩署十件、ひたちなか西署四件、行方署四件、など。県中央、県北、鹿行地区に目立っており、県西地区では届けが出ていない。
振り込め詐欺は、この誘拐を手口にしたもののほかにも発生しており、先生などの公務員を狙い「お宅のだんなさんが、生徒を殴ってケガをさせたので示談金を振り込んでほしい」「生徒にわいせつ行為をしたので、示談金が必要だ」などと言って現金をだまし取ろうとした。
事件を担当する県警捜査二課では、電話がかかってきた時の対応策として、誘拐を装った詐欺の場合には(1)子どもが学校にいるかどうか確認を取る(事実をまず確認する)(2)お金をすぐには振り込まない、と指摘。「日常にありがちな話を持ち出すことで、電話にだまされる人が多いが、まずは慌てないこと。パニックにならないこと。冷静に対応することが何より大切です」と注意を呼び掛けている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20051119/lcl_____ibg_____000.shtml