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2005年11月19日(土) 00時00分

慌てず冷静な判断を 誘拐装った振り込め詐欺頻発 東京新聞

 「子どもを誘拐した。現金を用意しろ」。誘拐を装った振り込め詐欺が、十一月に入り県内で頻発している。四日には、ひたちなか市内で四件の振り込め恐喝未遂事件が連続して発生。まったく共通項のない中学二年から高校二年までの男女生徒の家に、誘拐を装った電話がかかった。家族が学校に電話し子どもの無事を確認したり、金を振り込む寸前に金融機関の職員が機転を利かせて事情を聴いてやめさせたりして、いずれも被害を出さずに済んだ。 (高橋 知子)

 この時の手口は(1)家の加入電話に非通知で電話をかけ(2)巧妙に口実をつけ家人の携帯の電話番号を聞き出す(3)携帯にかけ直し(4)家人が携帯に出たところへ加入電話にも電話をかけ(5)外部へ確認するための連絡手段を絶つ、という新手のものだった。

 誘拐を装った振り込め詐欺の発生は今月に入って五十三件に上り、特に上旬に集中している。

 五十三件を警察署管内別でみると、水戸署が十二件、鹿嶋署十二件、高萩署十件、ひたちなか西署四件、行方署四件、など。県中央、県北、鹿行地区に目立っており、県西地区では届けが出ていない。

 振り込め詐欺は、この誘拐を手口にしたもののほかにも発生しており、先生などの公務員を狙い「お宅のだんなさんが、生徒を殴ってケガをさせたので示談金を振り込んでほしい」「生徒にわいせつ行為をしたので、示談金が必要だ」などと言って現金をだまし取ろうとした。

 事件を担当する県警捜査二課では、電話がかかってきた時の対応策として、誘拐を装った詐欺の場合には(1)子どもが学校にいるかどうか確認を取る(事実をまず確認する)(2)お金をすぐには振り込まない、と指摘。「日常にありがちな話を持ち出すことで、電話にだまされる人が多いが、まずは慌てないこと。パニックにならないこと。冷静に対応することが何より大切です」と注意を呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20051119/lcl_____ibg_____000.shtml