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2005年11月19日(土) 00時00分

外食産業二分 米国産牛肉の輸入再開へ 東京新聞

 安全性への不安が残る中、米国産牛肉の輸入が来月にも再開されそうだ。生肉は原産地表示が義務づけられているが、牛肉を調理して提供する飲食店や弁当、惣菜業者はどう対応するのか。消費者は、新しい事態にどう向き合えばいいのだろうか。 (杉戸 祐子)

●牛丼店

 「米国産は大歓迎。おいしいし、輸入再開で価格も安くなってほしい」(会社員男性・31歳)、「不安はないし、早く食べたい」(会社員男性・36歳)、「味に期待。安全面も大丈夫じゃないかな」(大学院生男性・23歳)。

 JR品川駅近くの牛丼チェーン「すき家」品川東店。客に米国産牛肉の輸入再開について聞いてみた。いずれも週に数回は牛丼を食べる愛好者だけに、輸入再開を待ちわびる声が目立った。

●『すき家』『松屋』…慎重

 その「すき家」は輸入停止後、豪州産牛肉で対応しており、今後も「消費者の安全、安心、健康が第一。直ちに米国産を使うことはない」。同業の「松屋」は中国産牛肉で牛丼を出しており、米国産については「価格と輸入量、品質を見極めて判断する」と慎重だ。

●『吉野家』…すぐ導入

 一方、米国産にこだわって牛丼の提供を休んでいた「吉野家」は「米国産でこそ吉野家の味が実現できる」と、輸入が再開されれば直ちに取り入れる姿勢。判断はきっぱり分かれた。原産地を何らかの形で表示する方向で検討しているという。

●焼き肉店など

 焼き肉チェーンでも選択は二分された。「牛角」は、「危険部位の除去がなされていれば安全。政府が安全と判断している」と米国産の使用に積極的だが、「安楽亭」は「今は豪州産と国産で問題ない。安全に対する消費者の意識を見極め、喜ばれるようなら出したい」。

 ステーキやハンバーグなどを提供するファミリーレストラン「デニーズ」「ロイヤルホスト」は「現状で量的、価格的に問題ない」などとして、経過を見守る姿勢だ。

●惣菜、弁当

 デパートなどで人気の惣菜店「アール・エフ・ワン」や「神戸コロッケ」は、「おいしいのですぐにでも取り入れたい」。豪州産で対応してきたが、「動物性飼料や成長ホルモン、抗生物質を使わない米国産牛肉の仕入れルートを確立する」。原産地はラベルなどで表示するそうだ。

 コンビニエンスストアの弁当も気になるが、「ローソン」は「価格や世間の評判で判断する」。豪州産を使った牛丼を販売しているが、「豪州産特有のにおいを抑える料理法が開発できている」とか。「ファミリーマート」と「セブンイレブン」は未定という。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20051119/ftu_____kur_____000.shtml