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●牛丼店
「米国産は大歓迎。おいしいし、輸入再開で価格も安くなってほしい」(会社員男性・31歳)、「不安はないし、早く食べたい」(会社員男性・36歳)、「味に期待。安全面も大丈夫じゃないかな」(大学院生男性・23歳)。
JR品川駅近くの牛丼チェーン「すき家」品川東店。客に米国産牛肉の輸入再開について聞いてみた。いずれも週に数回は牛丼を食べる愛好者だけに、輸入再開を待ちわびる声が目立った。
●『すき家』『松屋』…慎重
その「すき家」は輸入停止後、豪州産牛肉で対応しており、今後も「消費者の安全、安心、健康が第一。直ちに米国産を使うことはない」。同業の「松屋」は中国産牛肉で牛丼を出しており、米国産については「価格と輸入量、品質を見極めて判断する」と慎重だ。
●『吉野家』…すぐ導入
一方、米国産にこだわって牛丼の提供を休んでいた「吉野家」は「米国産でこそ吉野家の味が実現できる」と、輸入が再開されれば直ちに取り入れる姿勢。判断はきっぱり分かれた。原産地を何らかの形で表示する方向で検討しているという。
●焼き肉店など
焼き肉チェーンでも選択は二分された。「牛角」は、「危険部位の除去がなされていれば安全。政府が安全と判断している」と米国産の使用に積極的だが、「安楽亭」は「今は豪州産と国産で問題ない。安全に対する消費者の意識を見極め、喜ばれるようなら出したい」。
ステーキやハンバーグなどを提供するファミリーレストラン「デニーズ」「ロイヤルホスト」は「現状で量的、価格的に問題ない」などとして、経過を見守る姿勢だ。
●惣菜、弁当
デパートなどで人気の惣菜店「アール・エフ・ワン」や「神戸コロッケ」は、「おいしいのですぐにでも取り入れたい」。豪州産で対応してきたが、「動物性飼料や成長ホルモン、抗生物質を使わない米国産牛肉の仕入れルートを確立する」。原産地はラベルなどで表示するそうだ。
コンビニエンスストアの弁当も気になるが、「ローソン」は「価格や世間の評判で判断する」。豪州産を使った牛丼を販売しているが、「豪州産特有のにおいを抑える料理法が開発できている」とか。「ファミリーマート」と「セブンイレブン」は未定という。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20051119/ftu_____kur_____000.shtml