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中央区のマンションは駅に近く、「安さと広さがうたい文句だった」(入居者)。全戸売却済みだが、まだ入居していない世帯も多く、住民による管理組合すらできていない。十八日夕刻には、玄関で顔を合わせた住民同士が、不安げに話し込む姿も見られた。
夫と一歳の息子の三人家族の主婦(36)は、九月に入居。「室内のオプション工事もこれからなのに。困惑しています」と話す。購入時のパンフレットには「耐震性」もうたわれていたという。
入居者には同じような若いファミリー層が多いといい、「業者は造っておしまいかもしれないけれど、私たちには生活がある。子どもたちの未来を考えたことがあるのか」と怒りをぶつけた。
区内の別のマンションから九月末、妻と五歳の娘を連れて移り住んだ銀行員男性(39)は「結果次第では、ここに住むわけにもいかなくなる。途方に暮れています」。隣の部屋は、まだ入居している様子がないという。「管理組合ができておらず、住民が集まる場も今はない。業者への対応を考えなければ」と話した。
墨田区内のマンションも駅から近く、住宅や商店が混在する中に建つ。新築し、入居してから一年にも満たない。
娘が住んでいるという五十代の女性は、「詳しいことは分からないと言っていた。十階に住んでいるので心配です」と、不安をあらわにする。
周辺住民によると、このマンションは建設の際、反対運動が起きたことがあるという。
「(地震が起きれば)近いから怖いし、たまらないね」と話すのは、かつて建設に反対していた飲食店経営の男性(38)。「今は住んでいる人にお客もいる。(マンションが建って)それなりによかったと思うよう努力していたのに…」とあきれていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20051119/lcl_____tko_____000.shtml