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同事務所が関与したとされる構造計算書の偽造は、計二十一件。だが、同事務所の元請けは三件だけで、残り十八件は、いずれも都内に事務所を置く六つの設計、建築士事務所が受注していた。姉歯建築設計事務所はその下請けや孫請けに入り、表面上は名前が出ない形になっていた。
都のヒアリング資料によると、半数に当たる三つの設計事務所が、建築主から指示されたり、建築主が直接、姉歯建築設計事務所と下請け契約したりしていた。
残る三つの設計事務所の場合、名義上の設計者に代わって実質的に設計・施工するなどした建設会社が、姉歯建築設計事務所に下請けをさせていた。
姉歯建築設計事務所を下請けに選んだ理由について、この建設会社は「構造計算の仕事が速い」と説明したという。
こうした設計者の“名義借り”のような実態について、国交省は「建築士法上、不適切だ」と判断。偽造問題の解明のほか、名義借りの動機なども調べる考えだ。
一方、偽造の構造計算書を基に既に完成した十四棟はいずれも、建築基準などに適合しているか否かを調べる完了検査を受け、うち十二棟は工事途中の中間検査を受けていたことが分かった。
建築確認や中間検査、完了検査のすべてを指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)が担当。
建物の内部を視認できる中間検査で耐震性不足の疑いを見抜けなかった点について、イーホームズは「現場で見ても、鉄筋が少ないことなどは相当のプロじゃないと分からない」と釈明している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051119/eve_____sya_____000.shtml