2005年11月17日(木) 23時00分
マンションなどで強度偽造=震度5強で倒壊恐れ−千葉の設計事務所・国交省調査(時事通信)
国土交通省は17日、東京、神奈川、千葉3都県のマンションなど21棟で、構造計算書が設計事務所によって偽造されていたと発表した。同省が、このうち完成済みのマンション2棟について、強度を再計算したところ、現在の建築基準の3〜7割の強度しかなく、震度5強程度の地震で倒壊する恐れがあるという。
建築確認を行った業者からの情報を受け、国交省が調査した結果、分かった。偽造していたのは「姉歯建築設計事務所」(姉歯秀次一級建築士)。同事務所に対する千葉県の調査によると、一定の強度を確保するため、設計前に建築材料などを決める構造計算を行う際、コンピューターに本来入力すべき地震の強さの半分の力しか入力していなかった。このため、実際に完成した建築物は鉄骨が細かったり、数が少なかったりしている可能性がある。同省は、刑事告発すると同時に、建築士法上の処分を行う方針。
(時事通信) - 11月17日23時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000122-jij-pol