2005年11月17日(木) 21時43分

寝具モニター商法、被害者側の勝訴確定（読売新聞）

　経営破たんした兵庫県姫路市の寝具販売会社「ダンシング」のモニター商法を巡り、信販３社とローン契約を結んで高額の布団を購入した元モニター会員ら８２７人が、３社を相手に、ローンの未払い分計約２億８５００万円の支払いを拒絶できることの確認を求めた訴訟で、最高裁第３小法廷（藤田宙靖裁判長）は、全額の拒絶を認めた２審・大阪高裁判決を支持、３社の上告を退ける決定をした。

　決定は１５日付。原告側の全面勝訴が確定した。

　２審判決は、「破たん必至の詐欺的商法なのに、信販会社は調査義務を尽くさなかった」としていた。

　被害総額が約４２億円に上ったダンシングを巡っては、全国で約３０００人が提訴。支払い拒絶を一部しか認めない地裁判決も出ており、原告弁護団は、「最初の最高裁決定となった今回、全面勝訴した意義は大きい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000515-yom-soci