2005年11月17日(木) 16時20分
アスベスト:2幼稚園55校で検出−−公立教育関連施設・調査結果 /群馬(毎日新聞)
◇89調理施設の機器からも
県教委は16日、公立の教育関連施設で実施したアスベスト(石綿)調査結果を発表した。県内の公立幼稚園・学校計57施設でアスベストが検出された。また給食調理場89施設の調理機器でアスベスト材を使用。県教委と各市町村教委が管理する公共施設では8施設でアスベストが見つかった。飛散による健康被害を防ぐため、囲い込みや立ち入り禁止などの応急措置を既に実施しているという。
県教委は県内の公立幼稚園・学校、調理施設、公共施設などを対象に法定基準値の重量で1%を超えるアスベストの調査を実施した。
公立幼稚園・学校では、県立学校7校▽前橋市立学校28校▽桐生市立学校5校——など2園55校の建物でアスベストが見つかった。今回の調査結果で新たに▽富士見村立白川小の階段室、パソコン室の天井▽草津村立草津小の玄関、図書室の天井など——でのアスベスト検出が判明。いずれも応急の飛散防止措置をしているという。
調理施設では、県立みやま養護学校、二葉養護学校、渡良瀬養護学校の各調理室のガス回転釜、炊飯器などにも断熱材としてアスベスト材を使用していることが分かった。重層構造で飛散の恐れはないという。
県立バラギ高原野外活動センター(嬬恋村)では男子トイレの天井でアスベストが検出され、立ち入りを禁止した。前橋市、群馬、吾妻、明和、邑楽の各町が管理する計五つの公民館でも見つかった。
県教委は、基準値を超えるアスベストが検出された各施設に対し、除去などの改修工事を早期に実施するよう求めた。
◇私立14校でも
一方、県学事法制課のまとめによると、県内の私立学校14校でもアスベストが見つかった。【杉本修作】
11月17日朝刊
(毎日新聞) - 11月17日16時20分更新
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