2005年11月17日(木) 16時26分

アスベスト：石綿露出の調理器具、２７施設に　県教委、使用中止の措置　／埼玉（毎日新聞）

　◇高校など２７施設に
　県教委は１６日、県立高校など２０３教育施設のうち、計２７施設でアスベスト（石綿）が露出している調理器具４０点が使われていたと発表した。また、計４５施設の教材・教具３３８点が石綿飛散のおそれがあった。調理器具などはすでに使用を中止し、応急措置をとったという。
　県教委は文部科学省の要請で給食の調理器具と石綿使用の金網を調査していたが、独自に調査対象を拡大し、学食の調理器具や金網以外の教材も調べた。その結果、久喜北陽高校のゆでめん器や川本高校の教材「七宝焼セット」などで、石綿が露出し、飛散のおそれがあった。県教委は、▽調理器具は使用を中止してビニールシートで覆い、新品に交換する▽教材・教具で除去が可能なものは修繕して使用する——などの対策を講じる。
　一方、県教委が市町村立の小中学校など１４３６教育施設を調査した中間まとめでは、川越市などの小学校６校と小鹿野町などの中学校６校、さいたま市などの給食の共同調理場３施設で、体育館や機械室で石綿吹き付け材が使われ、飛散のおそれがあった。すでに立ち入り禁止などの応急措置がとられたという。【斎藤広子】

１１月１７日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000031-mailo-l11